須川温泉からはR342を北側に下る。遠くに見える青空に期待する。
直線から始まる豪快な2車線ダウンヒルをオーバースピードにならないように丁寧にクリアしていく。
途中に建設中の成瀬ダムがある。工事車両がばらまく土砂が薄く積り、路面は昨日の雨で泥だらけ。豪快に汚れた水しぶきを浴び、車のボディ側面は真っ白に…汚れた車もロングツーリングを楽しんだ証(と諦める)。
R342とR397の交差点は、豪雪地帯を示す赤白ポールに囲まれている。
交差点を右折してR397へ。大森山トンネルまではヘアピンカーブが続く。トンネルを抜けると岩手県だ。
再び素晴らしい青空が広がる快走ドライブになった。トンネルと橋を通過した後は、直線とカーブが織りなす道をしばらく走り、その後タイトカーブが連続するブナ林に入る。ここで人生初、野生の熊と遭遇。サイズ的におそらく子熊で、突然の闖入車に驚いたのか、ブナ林に逃げていった。
奥州湖が見えたら直ぐ右折。ここから、ツーリングマップルのオススメになっている「栗駒焼石ほっとライン」を攻める。スタート直後はダム湖畔に沿って、高速コーナー&ストレート。序盤から期待が高まる。
対岸を見ると柱状節理の岩山が見える。過去の火山活動の痕跡。
見よ、この素晴らしい線形! 路面状況もかなり良く、あまりの気持ちよさにアクセルは踏みっぱなし。
あっという間に走りきってしまった…突き当りはR397。ここには、2008年の岩手宮城内陸地震で崩壊した橋が見られる展望台があり、しばしの間、自然の驚異を目に焼き付ける。
一関方面へ少し下ると矢櫃ダムがある。ダムは国道の直下にあるので気づかないで通過する人も多いだろう。
ここの見どころは、ズバリ水の色。温泉成分を多く含んでいるのか、エメラルドグリーンが綺麗過ぎる。この日は陽の光が差し込み、綺麗さ10倍増し?
集落に入ったら右折してK49へ。稲刈り間近の黄金の絨毯を縫って走る。
栗駒ダム湖からK42へ。林の中の1.5車線程の道をイワカガミ平に向かって走る。
少し長めのストレート区間に出たらゴールはもうすぐ。ここからは道幅十分な快適な道。
どんどん高度を上げ…
そして標高1113m、イワカガミ平に到達。この開放感、気持ちよすぎ。近くに遮るものがなく、遠くまで望める。太平洋まで見えてるかは不明。
しばらくの間、心地よい山風に当たりながら、ヒートアップした自分と車をクールダウンさせ、また来た道を引き返す。が、基本的に同じ道を通らないのがsigemaro流のドライブ。
先程の直線区間の途中で右折して、名もなき道を行く。しばらくは林の中を進む。
が、突然2車線の快走路が出現する。なんとなく、レイアウトがつまごいパノラマライン風な道。
しばしワインディングを楽しむとロックフィルダムの荒砥沢ダムに出る。
ここからまた少し上りの道を進み、深山牧場へ。栗駒山を望む牧草地帯で、気持ちよさそうに牛が草を食む。
K179に出たらゴール。この道、ツーリングマップルのオススメになってないのが不思議なくらい。こういった道を発掘するのもロングツーリングの醍醐味。K179のこの看板が目印。
いろんなところを放浪していると、稲刈り後の稲の干し方が地域ごとに異なることに気づく。その土地の伝統なのか、風土にあった干し方が受け継がれているのだろう。
そろそろお昼時なので、食料を調達できそうな栗駒市街を目指す。
K179を南下すれば市街地に出られるのだが、この近辺を事前にGoogle Mapで予習した際に広域農道系の道を見つけてしまったのだ。K179を少し北上してその道へ。
(昼飯前だが)食前酒を頂くようなリラックスした気分で広域農道を攻める。先行車がいたが、地元の車でそれなりのペースで走ってくれたので、ストレス無く市街地まで辿り着けた。
市街地に入り農産物直売所のような店「山の駅くりこま」を発見し、ピットイン。旅では地元のものを頂くのが礼儀(?)。焼きおにぎり入の惣菜とデザートのずんだもちを購入。
焼きおにぎりには、なんと牛タンが中に入っていた。むっちゃ得した気分。
この日のツーリング、午前の部終了。アイスコーヒーを飲みながら午後のルートをチェックして、いざゆかん。
(続く)