栗駒市街からK182、R4とつないでJR東北本線の有壁駅へ。
駅前には旅館と商店があるのみ。
で、ここに立ち寄った目的は、旅の楽しみの一つにしている酒蔵めぐり。ここには萩野酒造がある。地方の酒蔵で醸す旨い酒との出会いを求めて。
酒蔵を訪問したのは良いが、実は直売はやっておらず、駅前の北海道屋商店に逆戻り。ここで酒を入手することが出来る。後日談だが、帰宅後にいつも日本酒を買っている近所の酒屋に行くと、陳列棚にこのとき買った純米酒の秋あがりが売っていたのである。ちょっと悲しかった…
更に西進。R342、K38、R284と走って、室根農免農道から室根山へアプローチ。中央に見える山が室根山。車で頂上まで行くことが出来る。
道幅も十分、路面もきれいなのでグイグイとアクセル踏んで突き進む。ふと視線を感じると鹿がじっとこちらを見ていた。
程なくして山頂に到着。雲が行き過ぎ靄に包まれ、360度の絶景には出会えなかった。
下山途中、このツーリングで初めて海を見ることが出来た。
室根山を北側に下りてR343経由で陸前高田へ。震災後、初の東北沿岸部訪問。これまで映像や写真でしか見たことがなかった震災後の風景を自分の目で確かめる。道の駅の遺構の横には新しい道の駅が建設中だった。相当な被害を受けたはずの田畑には、黄金の稲穂が輝いていた。
この穏やかな海が、あの日は荒れ狂った。
陸前高田から広田半島へ。この半島はK38が縦横無尽に走っている。交差点の案内標識も4方向すべてがK38。
新しい防潮堤の内側に立つ建物には津波の到達点の印が記されていた。半島にある小さな漁村も甚大な被害を受けたのだろう。
復興にともない、きれいな道も整備されているようだ。
入り江の防潮堤。これまで遮るもの無く見えていた海の風景は、この壁の向こう側。防潮堤に立って写真を撮っていると、自転車に乗った少年に「何を撮ってるの?」と聞かれた。深い意図はなかったのかもしれないが、ここで写真を撮ることに良い印象を持ってないのだろうか。
今夜の宿泊地は大船渡。宿にチェックインして、市街地にある海鮮系の店で夕食を頂く。が、閉店間際で食材が残って無いらしく、残り物感のある刺し身で我慢する…
宿の屋上が開放されていたので、久しぶりに星空を眺めた。天の川もぼんやり見えた。震災当日の夜は、怖いぐらいの星が見えたらしい。単焦点の明るいレンズを持っていたので、一枚星空を撮影してみた。
風呂に入って疲れを癒やし、明日に備えて早めに就寝。
2日目の走行距離:337.7Km